SatouMasanori(さとうまさのり)
プロジェクトの調整や管理。
以前は建設会社に勤務していたという佐藤さん。ITの業界では少し変わった職歴です。
当時の体験や人とのつながりが、今に続く「ものづくり」の原点。
いわゆる現場監督です。
配属された現場では、最盛期に15名くらいの現場監督と、大工さんや機械の運転手さんなど職種や経験,年齢や出身地の違う様々な人100名以上で仕事をしていました。
確かにたいへんですが、それは仕事なら何でも同じだと思います。
プロ意識を持っている現場の人たちを完成に向かって引っ張っていくという役割で、自分の親父くらいの人もいて大変でしたが、やりがいのある仕事だったと思っています。
仕事のレベル・基準は、人により違う場合があります。対立したりすることのないように、コミュニケーションを取りながらうまくバランスをとってやっていく。
現場には、本当にいろいろな人生経験をされた方が多かったので、「この人にはこういう風に、あの人にはこういう風に」と、 監督として現場がうまく回るように人間関係や配置などに気を遣いました。
そのために、常にコミュニケーションを取ることが大切で、10時や3時の休憩に缶コーヒーを持って行って話をするとか、そういう地道なことからしてましたね。(笑)
みなさん、私の知らない世界を知っていたり経験があるので、話していてとても勉強になったし、楽しかったですね。
そうですね、地形を変えるくらいの大きな規模ですから。子供に自慢したいですが、なかなか連れて行ってあげることができません。
現場では本当に自分一人では何もできない。実際にものを作る人,図面を画く人など、たくさんの人がいろいろな場所で働いているからあんなに大きなものができる。
そのために、現場の人たちが問題なく仕事を進めていけるようにするのが私の努めです。
作っているものは違いますが、その経験が今の仕事にも役立っていますね。
よく現場では「段取り八分」だといわれていました。段取りがきちっとできていれば、仕事の8割は終わっている、って。 とにかく現場ではそれだけを考えていました。
今でもそうですね。うまくできているかどうかは何ともいえないですけど。(笑)
そうですね。私にとっての「ものづくり」の原点はここにあります。
普通の会社勤めでは知り合えないような人たちと出会えたこと、現場という環境の中でいろいろな経験ができたことは、確実に今につながっています。
これからも「ものづくり」にかかわり続けていたいと思っています。
仕事に対してとても真面目で、また大きな許容力を持った考えをお持ちの方でした。こんな監督さんがいたら、とても仕事がしやすいだろうと思います。 静かな中に「ものづくり」への熱い心が見えた気がします。