アップUP通信

「節分」について調べてみたよ(2月号Vol.76)

みなさま、こんにちは。ふくちゃんです。

もうすぐ節分ですね。
「節分=”鬼に扮した大人を子どもがやっつける“」的なイベントをされる方はいらっしゃいますか?

私、アレ、大好きなんです。
毎年、facebookにアップされる友人家の「鬼退治ムービー」が楽しみで楽しみで。2歳ぐらいの時は鬼を見てお母さんにしがみついて大泣きしていた子が、一年後には泣きながら鬼に立ち向かい、さらに一年後には、ビビリながらも鬼に戦いを挑んでいる姿を見たりすると、「いやーん、成長してるうぅぅ!」と、一人で感動してしまいます。
実際に会った時の「あ、あのムービーの子!!ほんものやー!」感も増したりして。

そんな感じで、節分好きな私。
そもそも「節分って、もとはどんな風習だったのかな?」と疑問に思って、調べてみました!

2018年の節分は「2月3日」、恵方は「南南東(やや右)」です

★そもそも節分ってなに?

節分とは、「季節を分ける」日。
つまり、「立春・立夏・立秋・立冬」それぞれの前日のことで、年に4回あります。中でも立春は、1年の始まりとして最も重要視されたため、次第に「節分」=春の節分となったようです。

★なんで鬼退治をするの?

「鬼」とは「隠(おん)」が転じたもの。
本来、鬼は、目に見えない「邪気」を意味し、昔の人は、災害・疫病・飢饉などの災いは、全部鬼の仕業だと思っていました。
特に、季節の分かれ目には「邪気」が入りやすいと考えていたため、旧暦で大晦日にあたる立春の節分は、かなり重要な日だったのです。
旧年の厄や災難を祓い清めるため、宮中では「追儺(ついな)」という厄払いが行われました。この「追儺」と、節分に行われていた災害除けと延命・長寿を目的とした「豆打ち」の儀式がコラボレーションして、今の豆まきに進化したのではないかと言われています。

 

★なんで豆をまくの?

  古来日本人は、五穀には穀霊が宿り、悪霊を退散させる力があると信じていました。
大豆は、神事使用率№1のお米よりも粒が大きいので、穀霊で悪霊を払うのに最適だったのです。また、魔の目(まめ)に豆(まめ)をぶつけて魔を滅する(まめ)というダジャレのような理由も。
ちなみに、豆まき用の豆は「福豆」といい、炒ってから升に入れて神棚に供えるのがしきたりです。

枡に入れる理由⇒成長や発展を表す「増す」「益す」と同音で縁起がよいため
豆を炒る理由⇒「単純に炒った方が硬くなって攻撃力が増す」「まいた豆から目が出ると縁起が悪いため」

※本来、豊作を祈願して畑に種をまくしぐさを表したものなので、オーバースローで巻くのはあまりよくないという説も有り。

正しい節分の過ごし方

①鬼門方位(北東)を綺麗に掃除する。※北東は金運アップの方位らしいです

②柊鰯(ひいらぎいわし/生臭い鰯の頭をトゲがある柊の枝に刺したもの。悪臭+トゲは鬼も苦手)を玄関先に立てる。

③豆を炒って升にいれ、神棚に供えて、夜になるのを待つ。(鬼は夜来るものだと決まっている)

④夜になったら、家の戸や窓を開けて、豆まきタイム!まく人は、年男、年女、一家の主人。それ以外の人は掛け声のみ。
例)「鬼は外」×2回⇒窓を閉める⇒家の奥の部屋から順番に「福は内」×2回。(諸説あるのでお好きな方法でどうぞ)

⑤まいた豆を拾って、年の数(または年の数+1)をいただく。(福豆の福を身体に取り入れ、一年の健康を願う)
※「鬼を封じた豆を食べることによって、完全に鬼を退治する」という意味もあるようです。

⑥片付ける。※柊鰯は2月いっぱい飾る地域もあるようです。

鬼が虎のパンツをはいている理由

鬼といえば、きまって頭に角があり、虎柄パンツをはいていますよね。
あれは、風水の「鬼門」が由来です。鬼が出入りする方角は北東。
十二支方位で北東は丑寅の方角なので、鬼は「牛の角に虎のパンツ」が定番スタイルなんですって。

恵方巻きはどこから出現したの?

恵方巻はコンビニ発祥説がありますが「恵方を向いて巻き寿司を丸かぶりすればその年は幸運に恵まれる」という言い伝えは、江戸時代末期・船場発祥説が有力です。
もともとは節分に花柳界で行われていた縁起担ぎの風習のようですね。
巻き寿司のプロモーションとしては、1932年に大阪鮓商組合が作成した「幸運巻き寿司」のチラシが残っています。その後、七福神にちなんで7つの具を入れるようになり「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」と呼ばれるようになりました。
「恵方巻き」という名前が定着したのは、1989年に皆さんもご存じのセブンイレブンで販売されてからです。

<恵方巻きの正しいルール>

①巻き寿司を食べる:福を巻き込む

②「恵方」を向いて食べる:その年の最も縁起がよい方角

③黙って食べる:口から運が逃げないように

④一気に食べる:包丁を入れないことで、人や物との縁を切らないようにする

 

日本で唯一の「恵方社」を知っていますか?

京都の神泉苑には、日本で唯一の「恵方社」があり、恵方を司る「歳徳神」が祀られています。恵方というのは、陰陽道でその年の干支により定められるもっともよいとされる(歳徳神がいる)方角のことです。
この社の最大の特徴は「その年の恵方」に向かって社殿を動かす(!)こと。大晦日の夜になると、新年の恵方に合わせて社の向きを変えるため、毎年恵方に向かってお参りすることができます。
また、同じく京都の六波羅蜜寺のおみくじは、四柱推命を元に生年月日と性別から一年間の運勢を占うもので、毎年、節分あたり(その年の2月4日~翌年の2月3日まで)を境に更新されます。※88才以上・13才未満はおみくじがないそうです。

節分つながりで、一度行ってみてはいかがでしょうか。

立春の日はお風呂禁止

さて、節分の次の日は立春です。せっかく豆まきしたり恵方巻きを食べて運気をアップさせても、台無しにしてしまう行為があります。

それは「流水に手などをさらす」こと。
せっかくの運気が流れてしまうそうです。

とはいえ、全く水に触らないのは難しいので、なるべく水を使う時間を短くしたり、除菌シートを使ったり、食器洗いはゴム手袋をつけるなど、直接流水を触らないようにし、入浴は避けた方が運気的にはよいそうです。特にシャワーなんてもってのほか。くさくてもガマン!
お風呂は節分の夜にゆっくり入り、立春の日はお休みして、翌朝入浴してから出社すれば問題ない!?

おまけ:かわいい和菓子を見つけました!

見た瞬間、「欲しい!!」と思いました。
吹田の「和(わ)-水都饌菓」さんで購入できます。季節ものの和菓子っていいですよね。

和-水都饌菓
https://www.instagram.com/wa.suitosenka/

注)2018年1月31日の情報です

作成:株式会社ワイドソフトデザイン//出典:日本の行事・暦、六波羅蜜寺、神泉苑、クックパッド、暦と天文の雑学等

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