アップUP通信

「世界の同盟・協力組織について」(5月号Vol.127)

先月に引き続き、世界の同盟・協力組織について。
ニュースで「国連」「安保理」「NATO」というワードを目にします。学生時代、社会の授業で習ってそれっきりになっていたので、
調べてみると、最近のニュースがより詳しく分かるようになりました!みなさんもぜひ読んでみてください。

 

国際連合(国連)

参加国
世界193か国
 国際組織・同盟の中で最も多くの国家が参加している特 徴
全世界の平和と協力を目的とし、様々な会議や活動を行う同盟。
国連の会議には国連大使(外交官)が国を代表して参加する。
(一部の会議は、首脳が参加する場合もある。)歴 史 
第二次世界大戦後「戦争の惨害を終わらせる」ことを目的に、
1945年にアメリカイギリス中国そしてソビエト連邦(当時のロシア)が中心になり、
全51か国で発足した。

国連の旗

国連の紋章

北極から見た地球が描かれている

 

国連は、目的や活動別に多くの下部組織に分かれている。

 

 

 

国連総会

参加国
全国連加盟国(193か国)

特 徴
国際協力や予算案など様々な問題・提案を話し合う。
総会で決定したことについて、必ず行う義務はない

 

 最近のNEWS! 

2022年 3月2日 ロシアにウクライナ侵攻を止めるよう求め、賛成141か国で採択された。
しかし総会の決定に義務はないため、ロシアは侵攻を続けている。

 

 

安全保障理事会(安保理)

参加国
5か国の常任理事国(アメリカ・中国・フランス・ロシア・イギリス)と
選挙で選ばれた10か国の非常任理事国の計15か国。現在日本は、安保理の理事国ではない

特 徴
国際平和と安全維持について話し合う。

安保理は、国連内で唯一実際に行う義務がある決定を出せるが
常任理事国が1か国でも反対すると否決される。

 

ロシアが常任理事国だから、
ロシアに不利な提案は全て否決されちゃうんだね…。

 

 最近のNEWS! 

2022年 3月23日 ロシアが安保理にウクライナへの人道支援や交渉や停戦について提案。
しかしロシア自身の軍事侵攻については言及がなかったため、反対多数で否決されました。

 

 

北大西洋条約機構(NATO)

参加国
アメリカイギリスフランスを中心とした、ヨーロッパ・北アメリカなどの30か国 (2022/4/15現在)特 徴
加盟国の土地と市民を守る、軍事的な協力関係。歴史上、ロシアとは反発しあう関係にある歴 史
第二次世界大戦後、力を強めていたソビエト連邦(現在のロシア、以後ソ連)に対抗するため、
アメリカやイギリスが中心になり結成。以後NATOとソ連は対立を深め、40年もの間冷戦が続く。

1990年頃の冷戦終結やソ連崩壊を機に、
冷戦時ソ連側だったハンガリーやバルト三国などの国家が続々とNATOに加盟。

現在ロシアは、主にウクライナのNATO加盟の動きに反発し侵攻を続けている。

NATOの旗

 

 最近のNEWS! 

2022年 4月13日 フィンランドとスウェーデンの両首相が会見でNATO加盟の意思を示した。
両国は、中立の立場から軍事同盟であるNATOに今まで加盟していなかった。フィンランドは、ロシアと1300kmにわたる国境で接している。

 

 

主要国首脳会議(サミット もしくは G7)

参加国
フランス・アメリカ・イギリス・ドイツ・日本・イタリア・カナダ + 欧州連合(EU)
G7はEUを除いた先進国7か国のことを指し、首脳会議(サミット)とは呼び分けることもある。

特 徴
各国の首脳が集まり、主に経済・政治・環境問題について話し合う。(一部の会議は、外務大臣が参加する。)

歴 史
1973年のオイルショックの後、経済回復を目指して1975年に第1回が行われ、以後年に1回開催されている。
ロシアは、旧ソ連崩壊後の1994年から首脳会議に参加し、1998年からはG8と呼ばれ本格的に主要国の仲間入りを果たす。

しかし2014年にロシアがウクライナ・クリミア半島への軍事介入を行ったため
首脳会議への参加を停止され現在はG7に戻っている。

 

G20

参加国
G7(先進国7か国)に、
中国・ロシア・韓国・オーストラリア・インド・トルコなどの新興国を合わせた主要20か国

G7と同じく、メンバー間で経済・政治などについて話し合う会合を開いている。

 

 

欧州連合(EU)

参加国
フランス・ドイツ・イタリアなど、ヨーロッパの27か国 (2022/4/15現在)

特 徴
主に経済・流通に関する協力関係。
一部の国の間で、同一の通貨(ユーロ)の使用やパスポートなしの越境ができる。

2016年にイギリスが脱退している。

 

 

先月の投稿も合わせて読んでみてください。

総務グループのアップUP通信4月号 Vol.126「ウクライナとその歴史」

 

2022年5月号(アップUP通信)

 

使用画像:Flameillust、イラストくん、イラストAC、Wikipedia
出典: 外務省、NHK「NEWS WEB」、世界史の窓、Wikipedia
作成:株式会社ワイドソフトデザイン

※掲載している内容は、2022年4月15日現在の情報です。

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