アップUP通信

総務グループのアップUP通信10月号 Vol.96

もうすぐ紅葉の季節ですね。いつも「見に行きたい」と思っているうちに 季節が終わってしまいます・・。

せっかくの紅葉、短いチャンスを逃さず、ちょっとした知識を身につけて見に行ってはいかがでしょうか。

 

 

「もみじ」「かえで」の違いを知っていますか?

 

紅葉(もみじ)楓(かえで)は同じような形をしていますよね。

実は、楓「かえで」の中で、特に色が変わるものを「もみじ」と呼びます。

つまり、「もみじ」「かえで」なのです。

 

「もみじ」は染料を揉みだし色を染み出す『もみづ』からきています。

染料が染み出すように草木が色づいた様を 「もみぢ」と言い、

昔は「黄葉」と表記されることが多かったのですが、

日本では赤がおめでたいとされたため、「紅葉(もみじ)」と呼ぶようになったそうです。

一方「かえで」はカエデ属植物の葉形が蛙の手の形に似ているとこから

「かへるで→かえで」となまって今日に至ります。

今の「かえで」はすべてカエデ(かへるで)と呼ばれていましたが、

紅葉の代表として「もみじ」が認識されてきたので、 もみぢ=紅葉(こうよう)と置き換えられました。

 

         

 

古くは、万葉集の中で紅葉の由来「黄葉」、「紅葉」や「蛙手(カエルデ)」の表記が見られています。

「我(わ)が宿(やど)に、もみつ蝦手(かへるて)、見るごとに、妹(いも)を懸(か)けつつ、恋(こ)ひぬ日はなし」

(家の庭の紅葉したかえでを見る度に、あなたのことを持って、恋しくない日はありません)

などの歌が残っています。

 

英語ではもみじをJapanese mapleと表記し、「もみじ」と「かえで」を区別しています。

外国ではかえで属植物を全て「maple」と呼んでいます。メープルシロップのメープルですね!

ちなみにカナダの国旗はメープルの葉が描かれています。

 

在原業平の「千早(ちはや)ふる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは」という歌は有名ですね!

これは川に散るもみじを詠った和歌ですが、いまや「千早」といえば、競技かるたで頑張る青春ストーリー

「ちはやふる」の主人公が思い浮かびます。

(朝ドラ女優広瀬すずさん主演で映画にもなりました)

 

 

「ちはやふる」の世界

高校かるた選手権大会は昭和54年にわずか8校から始まりましたが、

10年ほど前に32校出場を超えて予選からトーナメントとなり、数年前からは50校を超えました。

毎年全国各地から多数の高校生が参集します。

今年は7月19日に開会式があり、小倉百人一首巻頭の天智天皇御製ゆかりの近江神宮や大津市内の各会場で

熱戦が繰り展げられました。

 

 

雲(うん)錦(きん)模様とは

満開の桜と紅葉とを配した色絵の模様。琳派の画風を写したものが多く、

焼き物や塗り物などに絵付けされます。

桜を雲、紅葉を錦と見立てて 「雲錦」と呼ぶなんて素敵ですね・・ その上、春にも秋にも使えるのです!

 

 

全国もみじランキング

1 神宮外苑いちょう並木(東京)

2 高台寺(京都)

3 伊香保温泉「河鹿橋」(群馬)

4 香嵐渓(愛知

5 六義園(東京)

6 平林寺(埼玉)

7 高尾山(東京)

8 弥彦公園もみじ谷(新潟)

9 長瀞(埼玉)

10 北野天満宮(京都)

 

京もみじにこだわるあなたに!

★乗り物もみじ     

叡山電車、びわ湖疎水船、嵯峨野トロッコ列車、保津川下り

★ライトアップもみじ 

永観堂、清水寺、高台寺、青蓮院門跡・・まだまだあります。

 

人気の映りもみじとは・・

比叡山のふもとの自然を借景とした瑠莉光院の庭・・

書院の2階には夏は青葉、秋はモミジが床に映えて 迫ります。

 

秋限定の公開寺院もたくさんあります。

相国寺:大迫力の法堂雲竜図。

鹿王院:嵐山の借景庭園(事前に申込み)。

聖護院門跡:狩野派の格式高い障壁画。

退蔵院:妙心寺の塔頭で庭園鑑賞と精進料理と両方満喫出来ます。

 

オーバーツーリズムって?

押し寄せる外国人観光客に占拠される有名寺院・・・ 紅葉時の混雑は著名な寺院だけではありません。

バスなどの 運行の影響を受けるのは住民だけではなく、

修学旅行生達も 予定通り京都を楽しめないという事が多いそうです。

京都に宿泊する4人に1人は外国人という驚くべき調査も あります。

 

日本人は「京都離れ」?

ある調査では、なんと京都市内の主要ホテルの日本人の実人数が2018年は前年に比べ9.4%も減少、

21ヵ月連続で前年比でマイナスになっているといいます。

観光地や交通機関の混雑ぶりが広く知られるようになったためらしいです。

 

出典:近江神宮HP、もみじかえで研究所、紅葉情報2019、JTBのmOOK、「観光公害」佐滝剛弘、Wikipedia、イラストエイト

作成:株式会社ワイドソフトデザイン_akiko

2019年10月号(アップUP通信)

 

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