ワイドの本棚

【ワイドの本棚】『岡崎慎司 悩む男』(岡崎慎司:小学館)

「今月はブログ書かなきゃ~でも何書こう~?みんな最近何書いてるの?」
と思って見てみたら、サッカー長谷部選手の「心を整える」の感想がありますね。
では僕は同じサッカー日本代表から、心が整っていない方にします。

岡崎慎司 悩む男

 

 

岡崎選手について

本田選手、長友選手、岡崎選手…
彼らの世代が主力として戦った今回のW杯、今まで以上に応援していました。
何故かというと、僕も同世代なんですよね。年齢的には同級生。
おっさんJAPANと揶揄されてましたが、30を過ぎてそろそろおっさんの自覚が芽生えてくる年頃。
そんな彼らが、今回で最後になるかもしれないW杯で奮闘する姿にはつい感情移入してしまいました。
長年日本代表を支えてきた主力メンバー、本田選手、香川選手、長友選手、長谷部選手…
その中で岡崎選手って比較的世間の注目度が低いと思いませんか?
実は欧州挑戦した日本人FWの中では突出した実績を挙げています。
・ドイツ1部のクラブでエースストライカーとして2年連続2桁得点
・プレミアリーグでレギュラーとして活躍しリーグ優勝
・日本代表通算50得点(歴代3位)
これすごい成績ですよね。
その割にあまり注目されないのは、多分プレーが地味だからではないでしょうか。
ではその地味なプレースタイルで何故活躍できるのか?
この本を読めばその理由が少し分かるかもしれません。

悩む男

冒頭に「心が整っていない方」と書きましたが、
本のタイトル通り、岡崎選手は常に悩んでいます。
そのため、持ってる考え方やサッカーへの取り組み方もその時々で違います。
これといったルーチンもありません。
試合前も毎回不安になるそうです。
壮大な目標、ビジョンも持っていません。
ただし、岡崎選手は今の状況を常に分析し続けているそうです。
・どんなトレーニングが必要なのか
・今のリーグではどんなプレーが有効なのか
・監督は何を求めているのか
・エゴを出すのか、チームプレーに注力するのか
そして悩んで出した答えを実践し、反省し、また悩み、思考をアップデートしていきます。
その結果、31歳を迎えた今が1番良いプレーをしている自負があるそうです。
きっと、それが実績に表れているのだと思います。

庶民派思考

「大きな目標を設定し、そこから逆算してプロセスを設計し行動していく」
というやり方が、岡崎選手は出来ないそうです。
スケールは違いますが、僕も苦手です。
恐らく本当に優秀な人は出来るのでしょうし、その方が理にかなっているとは思います。
ただ、ずば抜けた才能を持っているわけではない岡崎選手のやり方、
「日々悩み実践し、現実的な目標をクリアしていく」という思考は、
僕ら庶民には取り入れやすいなと思いました。

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